読んで楽しむ──江戸庶民史料・デジタル資料等の紹介

 「読んで楽しむ」は、毎回、特定の庶民史料に的を絞って読み解く講座です。テキストは往来物倶楽部デジタルアーカイブスのデジタルコンテンツ(会員は無料ダウンロード可能)を使用します。また、これらの史料の翻刻(活字版)や影印版(写真版)等の関連書籍のほか、ネットで無料で読むことのできるデジタル画像なども適宜紹介します。

テキストを読みながら動画を見る(会員専用ページからログイン)ことで理解が格段に深まります。

 舎主は、往来物(寺子屋等で使われた読み書き教材)など江戸時代の庶民史料の研究歴30年、庶民史料のコレクションも日本有数です(特に往来物は最大規模)。約1万冊から厳選した多彩なテキストを継続的に読み解きます。原本の魅力を存分にお伝えし、原本入手の秘訣なども伝授します。

往来物講座──毎回一つの往来物にスポットを当てて、丁寧に読み解いていきます。

その他講座──往来物以外の庶民史料(育児書、石門心学書、礼法書、教訓書等)から面白いテキストを選び、読んでいきます。

 以上のようなテキストを毎回1点ずつ読んでいくネット講座(1講座約30分)です。それぞれ資料をダウンロードの上、ご覧下さい。テキストで使用した原本のデジタル資料(往来物倶楽部デジタルアーカイブス)なども特価で提供いたします。

公開

予定

講座内容 テキスト 動画

№ 001

平成29年1月

 「養育往来(よういくおうらい)」を読む──京都の書家、小川保麿(おがわやすまろ)が1839年に著した往来物(おうらいもの*読み書き教科書)。子供に育児の基本を教えた本書は、言わば、親子で読む「家庭教育読本」であった。育児に関する秘訣や金言を集約した本書に、江戸子育て論の標準を見出す。

約30分
 № 002平成29年2月

 「浜庇小児教種(はまびさししょうにおしえぐさ)」を読む──九十九里の手習師匠、今井経山(いまいけいざん)が1858年に著した往来物。九十九里の漁村や漁の様子を活き活きと描きつつ、鰯漁で潤い奢侈に流れるバブリーな世相を戒め、子供には学業を、親には育児心得を示したが、その本意は親の意識転換にあった。

有  約30分
№ 003平成29年3月

「子供教草(こどもおしえぐさ)」を読む──幕末の豪商・蘭学者、火薬研究者として知られる中居撰之助(なかいせんのすけ、中居屋重兵衛)が編集し、1854年に自費出版した童蒙教訓書。ある伊勢商人が、江戸本郷の商家へ奉公に出した息子に宛てた手紙を丸々収録。父が息子に示した遺書同然の手紙は今なお胸を打つ。
約30分

№ 004

平成29年4月


「在郷童教訓書(ざいごうわらべきょうくんしょ)」を読む──美濃国郡上(ぐじょう)郡二間手(ふたまて)村(現・郡上市)の手習師匠が1855年に著した往来物。上下2巻で、上巻には子供の悪行に関する戒めなど10カ条、下巻は全文1カ条で、飲食・飲酒・色欲に関する養生心得を詳述する。地方色豊かな独自の往来物として興味深い。
約30分

№ 005

平成29年5月


「摂河往来(せっかおうらい)」を読む──作者不明で、元禄11年(1698)頃刊行の異色の往来物。摂津在住者と河内在住者でやりとりする往復2通の書状形式で、両国の年中行事・名所・名物のあらましを記す。ストレスの多い都会よりも、人間らしい田舎暮らしを勧める「都鄙論」が注目される。
約30分

№ 006

平成29年6月


「下民小学(かみんしょうがく)」を読む──上総(かずさ)国大鷲(おおわし)村(現・君津市)の知足庵(ちそくあん)作、1815年刊行の往来物。農民心得を説いた全33カ条と後文の冒頭で「妻を娶る心得」から説き始め、一家の主として、妻や妻の実家に対する気配り、育児から処世訓全般に及ぶ教訓を展開。後に『農家大学』『民家学要』と改題・再刊。
約30分

古典籍は約1万点

 舎主(往来物倶楽部)が所蔵する約1万冊の古典籍から厳選した多彩なテキストを継続的に読み解きます。受講生には、テキストのデジタル画像を無料提供(ダウンロード)するほか、その他のデジタル画像(往来物倶楽部デジタルアーカイブス)も特価で頒布。PC・スマホ等へダウンロードした史料を見ながら受講でき、在宅でも史料を見ながら予・復習もできて便利です。