読んで楽しむ──江戸庶民史料・デジタル資料等の紹介

 「読んで楽しむ」は、毎回、特定の庶民史料に的を絞って読み解く講座です。テキストは往来物倶楽部デジタルアーカイブスのデジタルコンテンツ(会員は無料ダウンロード可能)を使用します。また、これらの史料の翻刻(活字版)や影印版(写真版)等の関連書籍のほか、ネットで無料で読むことのできるデジタル画像なども適宜紹介します。

テキストを読みながら動画を見る(会員専用ページからログイン)ことで理解が格段に深まります。

 舎主は、往来物(寺子屋等で使われた読み書き教材)など江戸時代の庶民史料の研究歴30年、庶民史料のコレクションも日本有数です(特に往来物は最大規模)。約1万冊から厳選した多彩なテキストを継続的に読み解きます。原本の魅力を存分にお伝えし、原本入手の秘訣なども伝授します。

往来物講座──毎回一つの往来物にスポットを当てて、丁寧に読み解いていきます。

その他講座──往来物以外の庶民史料(育児書、石門心学書、礼法書、教訓書等)から面白いテキストを選び、読んでいきます。

 以上のようなテキストを毎回1点ずつ読んでいくネット講座(1講座約45~60分)です。それぞれ資料をダウンロードの上、ご覧下さい。テキストで使用した原本のデジタル資料(往来物倶楽部デジタルアーカイブス)なども特価で提供いたします。


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江戸樂舎・各種講座予定(2019年度).pdf
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◆江戸樂舎「読んで楽しむ」バックナンバーと今後の予定 *実施日降順

 

実施月/講座内容

№036=平成31年12月/意見早引大善節用 いけんはやびきだいぜんせつよう」を読む
№035=平成31年11月/民家豊饒重宝記 みんかほうじょうちょうほうき」を読む
№034=平成31年10月/女人往生章 にょにんおうじょうしょう」を読む
№033=平成31年9月/千代見草 ちよみぐさ*臨終行儀書」を読む
№032=平成31年8月/新法狂字図句画 しんぽうきょうじずくえ」を読む
№031=平成31年7月/高尾年代記 たかおねんだいき」を読む
№030=平成31年6月/女節用集 おんなせつようしゅう」を読む
№029=平成31年5月/さざれ石 さざれいし」を読む
№028=平成31年4月/女実語教・女童子教 おんなじつごきょう・おんなどうじきょう」を読む
№027=平成31年3月/泰平往来 たいへいおうらい」を読む
№026=平成31年2月/寺子往来 てらこおうらい」を読む
№025=平成31年1月/商売往来 しょうばいおうらい」を読む
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№024=平成30年12月/てみやげ」を読む…小町玉川最後の著作『てみやげ』では、まず、出産が人為ではなく、子供が天からの預かり物であることを強調した上で、子供の喧嘩で我が子を戒めることや、人間の死と向き合わせる重要性を説き、「叱る前に誉める」など7カ条の心得を掲げた。

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№023=平成30年11月/自修編 じしゅうへん」を読む…50歳から中風と戦いながら晩年を精力的に過ごした漢学者・小町玉川の著作。上総・下総など関東各地で平易な教えを説いた晩年の講話録。人の善悪・一生に決定的な影響力を持つ幼児期を「童習、心為る」と端的に表現し、この時期の親(主に父親)の姿勢を諭した。

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№022=平成30年10月/微味幽玄考 びみゆうげんこう」を読む…江戸後期の農民指導者、大原幽学の主著『微味幽玄考』は門人の学習用に書かれた性学のテキストであるが、そのうち誕生から女子13歳、男子15歳までの詳細な発達教育論を展開した「子育部」を読む。幼児の心身の発達をつぶさに観察した幽学が「才走り」を避ける育児の秘訣を説く。
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№021=平成30年9月/五倫訓(礼学童蒙必用) ごりんくん(れいがくどうもうひつよう)」を読む…大館天涯作、天保7年(1836)刊『五倫訓』は修身斉家の要諦として礼学(礼儀・威儀兼備の礼法)と五倫を諭した教訓書。付録の「礼学童蒙必用」で、「数え2歳からは、毎朝、母が子供を抱きながら両手を合わせ、父に挨拶することを教えよ」と説くが、今回はこの付録を読む。
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№020=平成30年8月/翁問答 おきなもんどう」を読む…中江藤樹作。寛永18年(1641)初稿、没後門人の校訂を経て慶安3年(1650)初刊(慶安2年板は海賊版)。天君と称する老師と門弟の体充(ていじゅう)の問答に仮託して綴った教訓。「胎教」の重要性をいち早く説き、子育ての根本が徳教にあることを強調した。
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№019=平成30年7月/武小学 ぶしょうがく」を読む…自ら「止戈学士」と称した会津藩士・兵法家の伊南芳通が貞享3年(1686)に著した『武小学』は近年まで詳細が不明であったが、小泉が原本を発見した。冒頭に「教育」篇を掲げるが、育児書での「教育」の用例では最も古い。徹底した修己と武人教育を説く『武小学』の教育論の要点を読む。
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№018=平成30年6月/日新館童子訓 にっしんかんどうじくん」を読む…会津藩5代藩主・松平容頌が儒者・神道家たちの協力を得て執筆した後、幕臣・屋代弘賢の校訂を経て文化元年(1804)刊。藩の要職者・日新館関係者のほか藩士全員に配られた。全て日本古今の逸話で、上は神・天皇から下は農工商までの75話を集めるが、うち19話は会津藩領の実話。
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№017=平成30年5月/初学文宗 しょがくぶんそう」を読む…尾張藩初代・徳川義直最晩年の啓蒙的著作。慶安3年(1650)作で未刊。冒頭に胎教から70歳までの随年教法あるいは生涯指針の大要を説く。短文ながら為政者の撰作であり、近世初期の年代別教育論として注目される。
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№016=平成30年4月/六諭衍義小意 りくゆえんぎしょうい」を読む…中村三近子(平吾)作。享保16年(1731)刊。『六諭衍義大意』を敷衍した往来物。巷間に流布していた『大意』の尊さを童蒙に教えるために、『大意』の付録として編んだもの。庶民生活上の卑近な具体的例に結びつけるなど、『大意』よりも平易に説くのが特徴。
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№015=平成30年3月/六諭衍義大意 りくゆえんぎたいい」を読む…享保6年刊『〈官刻〉六諭衍義』とともに徳川吉宗の命によって庶民教化用に編まれた官刻の往来物。編者、室鳩巣の序に、庶民の実情に合わない「律例(法度の箇条)」と「古人の事跡」を省き、その「大略をとりて、和語をもて、是をやはらけ」たと述べる。基本文献である本書を通読する。
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№014=平成30年2月/武教全書講録 ぶきょうぜんしょこうろく」を読む…吉田松陰『武教全書講録』のうち「子孫教戒」にも武家女性のための女学校構想が見られる。本書は山鹿素行の『武教小学』の講義録(『武教全書』の巻頭「武教小学」以外の記述がないため、事実上『武教小学講録』と言うべきもの)。慶応4年(1868)に松下村塾刊行。
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№013=平成30年1月/女学校発起之趣意書 じょがっこうほっきのしゅいしょ」を読む…天保8年(1837)、下級幕臣で増上寺領御霊料(現在の目黒区・世田谷区~川崎市)地方役人の奥村喜三郎の私家版で、女性風俗の乱れを防ぐ女学校の設置を呼びかけた。「女学校」の語を冠した最初の著作で、徳育中心の良妻賢母主義の女子教育の先駆として注目される。
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№012=平成29年12月/女書翰初学抄 おんなしょかんしょがくしょう」を読む…奈良絵本作家、女流書道家の居初津奈が1690年に著した女子用往来。四季時候の手紙など57通を収録。詳細な頭書注釈を施すほか、巻末の女性書札礼は明治初年まで影響を及ぼした。津奈の事蹟を示す唯一の記事である序文に、京への憧れが横溢する。
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№011=平成29年11月/女諸礼綾錦 おんなしょれいあやにしき」を読む…北尾辰宣作、1751年刊行。1660年刊行の『女諸礼集』を基本に『女重宝記』の要素を盛り込んで改編。後続の暁鐘成作、1841年刊『新増 女諸礼綾錦』や、池田東籬作、1843年刊『袖玉 女諸礼綾錦』の模範となった庶民女性向け礼法書を味わう。
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№010=平成29年10月/女初学文章 おんなしょがくぶんしょう」を読む…京都の歌人、和田宗翁が著し、大津の女流書道家、窪田やすが書した女筆手本。頭注を施す最古の女子用往来であり、女用文章・女筆手本の先駆。極めて異例な散らし書きの弔状を含め、散らし書きの仮名消息を味わう。
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№009=平成29年9月/続女大学 ぞくおんなだいがく」を読む…渡辺其寧作。1832年頃、京都で刊行されたが、間もなく『女大学宝箱』の類板訴訟で改題を余儀なくされた女子用往来。一見『女大学宝箱』に酷似するが、結婚前の女子教育、特に読み書きの重要性を強調した点で、似て非なる異種女大学であった。
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№008=平成29年8月/女大学宝箱 おんなだいがくたからばこ」を読む…作者不明、1716年刊行。女性差別、封建道徳の象徴とされる「女大学」の初板本。明治初年まで何度も刊行された初板本により「女大学」18カ条および後文を読み、付録記事にも注目しつつ、『女大学宝箱』の全体把握を試みる。
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№007=平成29年7月/女九九乃声 おんなくくのこえ」を読む…京都の神道家、大江文坡作、1787年刊行の女子用往来。 九九の読み声と教訓歌で女子の心得全般を説く。女子に算数の基礎を教えた唯一の往 来物。女子に対する数学教育の重要性が一般認識される100年以上前の先見的著作。
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№006=平成29年6月/下民小学 かみんしょうがく」を読む…上総国大鷲村(現・君津市)の知足庵作、1815年刊行の往来物。農民心得を説いた全33カ条と後文の冒頭で「妻を娶る心得」から説き始め、一家の主として、妻や妻の実家に対する気配り、育児から処世訓全般に及ぶ教訓を展開。後に『農家大学』『民家学要』と改題・再刊。
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№005=平成29年5月/摂河往来 せっかおうらい」を読む…作者不明で、元禄11年(1698)頃刊行の異色の往来物。摂津在住者と河内在住者でやりとりする往復2通の書状形式で、両国の年中行事・名所・名物のあらましを記す。ストレスの多い都会よりも、人間らしい田舎暮らしを勧める「都鄙論」が注目される。
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№004=平成29年4月/在郷童教訓書 ざいごうわらべきょうくんしょ」を読む…美濃国郡上郡二間手村(現・郡上市)の手習師匠が1855年に著した往来物。上下2巻で、上巻には子供の悪行に関する戒めなど10カ条、下巻は全文1カ条で、飲食・飲酒・色欲に関する養生心得を詳述する。地方色豊かな独自の往来物として興味深い。
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№003=平成29年3月/子供教草 こどもおしえぐさ」を読む…幕末の豪商・蘭学者、火薬研究者として知られる中居撰之助(中居屋重兵衛)が編集し、1854年に自費出版した童蒙教訓書。ある伊勢商人が、江戸本郷の商家へ奉公に出した息子に宛てた手紙を丸々収録。父が息子に示した遺書同然の手紙は今なお胸を打つ。
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№002=平成29年2月/浜庇小児教種 はまびさししょうにおしえぐさ」を読む…九十九里の手習師匠、今井経山が1858年に著した往来物。九十九里の漁村や漁の様子を活き活きと描きつつ、鰯漁で潤い奢侈に流れるバブリーな世相を戒め、子供には学業を、親には育児心得を示したが、その本意は親の意識転換にあった。
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№001=平成29年1月/養育往来 よういくおうらい」を読む…京都の書家、小川保麿が1839年に著した往来物(おうらいもの*読み書き教科書)。子供に育児の基本を教えた本書は、言わば、親子で読む「家庭教育読本」であった。育児に関する秘訣や金言を集約した本書に、江戸子育て論の標準を見出す。


古典籍は約1万点

 舎主(往来物倶楽部)が所蔵する約1万冊の古典籍から厳選した多彩なテキストを継続的に読み解きます。受講生には、テキストのデジタル画像を無料提供(ダウンロード)するほか、その他のデジタル画像(往来物倶楽部デジタルアーカイブス)も特価で頒布。PC・スマホ等へダウンロードした史料を見ながら受講でき、在宅でも史料を見ながら予・復習もできて便利です。